京都 亀岡 自然素材で建築家と建てる家 「あなたの家は文化となりますか?」

皆さん、メリークリスマス!
 
気付けば12月も後半に差し掛かり、今日はクリスマスでもあります。
寒い日が続きますが体調は大丈夫ですか?
今夜から冷え込み雪に変わるかもって・・・。
まさしくホワイトクリスマスとなるかも。
 
そんな朝に過去の思い出を振り返ってみました。そしてこれが長年持ち続けてきた私の想いでありますので、よかったら見てくださいね。
 
ガムシャラに働いてきた36年間。
仕事に明け暮れ立ち止まる事すらできなかったけど、ただ一つ私の心も中に語り掛け続けてきた言葉が、
 
『あなたの建物は文化となりますか?』
 
これは法隆寺の最後の宮大工と呼ばれた、西岡常一棟梁から頂いた言葉です。
奈良県桜井市で修業していた頃、先輩の勧めで講演会に伺いました。
もうかなり高齢でしたが、その眼光は鋭く発する言葉にも重みがありました。
 
質疑応答の時間となり、私はこんな質問を投げかけました。
 
『建築関係の仕事をしていますが、何を一番大切にするべきなのでしょうか?』
 
そしてその返答が
 
『あなたのつくる建物は、文化となるようなものですか?』
 
私はその返答に、あっけにとられたと同時に衝撃が走りました。
文化って・・・。
私の心の中で何度も何度も繰り返されましたが、結局答えは見つかりませんでした。
しかし36年間、常に私の心の中にこの言葉が響いていました。
 
そして私なりに導き出した答えが、
文化となるためには一人だけの満足ではなく、多くの方から認めて頂き、そして愛され続けなければならない。
10年や20年の短期間ではなく、100年200年にわたり愛され続けるそんな建物をつくろう。
 
まだまだ志なかばではありますが、私の大切な想いです。
 
今回の動画は京都の花街の一つ、上七軒を歩いた時のものです。
京都の街並みが美しいのは、個人だけの満足だけではなく、景観や街並みを意識した文化となる建物をつくってきたからでしょう。
 
私はこれからも多くの人に愛され続けるそんな建物を、つくり続けたいと思っています。
 
住まいは暮らしを変え、木は地域を変え、世界を変えると信じています。そんな素晴らしい世の中の為に、木の事なら三浦製材へ!と思って頂けるように頑張ります。