空気は換気経路を最短距離一直線。 換気しているつもりでも。 健康のこと 健康な住まいを建てたいと誰もが思います。ですが現在の建築のスタンダードには「法律の矛盾」「材料の矛盾」「間違った知識」がたくさんあります。興味のある方は以下のことが参考になれば幸いです。 私たちは化学合成接着剤に囲まれて過ごしています。 2003年の建築基準法の改正にともない24時間換気システムが義務化されました。この背景にあったのは「シックハウス症候群」、空気環境の劣化です。 建築の資材や生活用品に使用される接着材が含むVOC(揮発性有機化合物)が原因で起こる様々な病的症状。その改善のために、住まいづくりで標準化されたのは「最低基準(F☆☆☆☆)」の策定と「24時間換気の義務」でした。 簡単に言えば、基準値内であれば「体に悪い物を使っていいよ」ということであり、「基準以内=正しい」という誤った判断基準が住まいづくりのスタンダードになってしまったわけです。 法律が規制した矛盾 しかも規制したのは山ほどあるVOCの中から「クロルピリホス及びホルムアルデヒド」の2つだけ、です。厚生労働省は2002年にVOCの中から13物質をシックハウス症候群の原因となりうると定め、指針を策定しました。 しかし国土交通省(建築基準法)はなぜ2物質しか対象としなかったのでしょうか? ※2017年8月:厚生労働省はさらに3物質を追加しています。 体に良くないものは使わない そもそも、体に悪い物を使って家を建てて、「基準値内です」「24時間換気で空気を綺麗にします」ということよりも、大切なことは「空気を汚さないもので家を建てる」ことです。MUKU HOUSEでは、そういった対症療法的な住まいづくりではなく、原因療法的な住まいづくりを標準としています。 脱ビニルクロス、脱化学接着剤、脱化学建材、簡単に書けば、脱添加物ハウス【無添加住宅】を提案いたします。 「自然素材・天然素材だから健康です!」は間違いです。 建築基準法では「自然素材であればシックハウス規制の対象外」ということになっています。 ですが創業67年、木材専門店の我々は自然素材すべてが体に優しいわけではない、ということを知っています。 例えば、ある化学式「C10P16」「C10H16」。 これらは、ピネン、リモネン、木材が含む木の香りの化学式=(揮発性芳香族)有機化合物です。 樹木の匂いが化学物質だとご存知でしたか?良く耳にするヒノキチオールも「C7H6O2」という芳香族有機化合物なのです。 体に悪い物、体に悪い理由を知っていれば「選ぶもの」「選ばないもの」がわかります。雑誌などで良く見かける「自然素材で建てた健康住宅」を鵜呑みにしないでください。 自然素材を安心して使うために 私たち+e.wood(プラスイーウッド)は「なぜ木材が有機化合物を発散するのか?」ちゃんと理由を知っています。だから木材が有機化合物を発散しないようにする仕組みももちろん知っています。 「自然素材すべてが健康なわけではない」という説明で50点。有機化合物の発散の仕組みと止める仕組みを説明できて100点だとMUKU HOUSEでは考えます。 理由を知っている 接着剤の化学式。例えば木を接着するのに何が一番いいのか? 答えは「米のり」です。 「えっ?」とほとんどの方がびっくりします。米のりなんかで接着できるの?と思います。しかし化学で考えれば納得です。 豊作の稲穂 MUKU HOUSEで使用する集成材は、米のりで接着しています。米は熱によってα化(高分子化)し、固まるとセルロース、つまり木と同じようなものに変化します。気温や湿度によって多少集成材が膨張したり、収縮しても米のり自体が木と一体化するので剥がれにくいのです。 一方、化学物質接着剤は木との収縮率の違いで剥がれが生じやすくなります。米のりはご飯からできているので食べられるくらい安全で、揮発性有機化合物(VOC)による室内空気汚染もありません。 無添加住宅 無添加住宅誕生のきっかけは、体調不良を訴える一人の女性との出会いでした。わたしたちは、その体調不良の原因が家の中の空気、すなわち化学物質だと推測し(のちにシックハウス症候群と判明)、その原因を排除した家づくりを始めました。そこでお手本にしたのが、シックハウス症候群のなかった頃の昔の家づくりです。昔の家は土と木、そして草や紙などで構成され、バランスがとれていました。その考えを軸に、現代の家づくりに合うよう何度も吟味を重ね、自然素材に徹底的にこだわって完成させたのが「無添加住宅」です。また、フランスとスペインに挟まれた小さな国「アンドラ公国」を訪れた際に、わたしたちは天然石や漆喰で造られた家の素材とデザインに感銘を受けました。その家は築300年、400年を経ても美しさを保っていたのです。その二つの要素が共生した家が無添加住宅。無添加住宅はただの健康住宅だけでなく、夏や冬も快適で、経年変化が楽しめ、本物にしかない素材感やデザインなどの価値を提供します。他にはない世界で一つだけの家、それが無添加住宅なのです。 (株式会社無添加住宅HPより抜粋) 無添加住宅→MUKU HOUSEへ そして無添加住宅よりも、もっと良い住まいにするために。 O様邸(京都府南丹市) 化学接着剤や体に悪いものを一切使わずに建てる。日本全国で建築されており、TVでも大きく取り上げられ、認知度も高くなり、ますます注目が集まっているブランド住宅「無添加住宅」。 私たち+e.woodはこの無添加住宅の「本物」を扱う部分に特に注目しています。 健康である無添加住宅の良さはもちろん、パッシブデザインを完成させるため、長持ちする住まいを建てるため、安心安全にお過ごしいただくためのMUKU HOUSEの3コンセプトによって、他の都道府県にはない京都発のMUKU HOUSEとして、みなさまの住まいづくりに向き合っています